くまのニャニャちゃん

2021年12月01日

ニャニャちゃんを引き取った時、穴と破れを処置するための絆創膏がいっぱい貼ってありました。
ご依頼主様が55年間、大切にされてこられたのが良く分かります。

修理内容は一緒に歳をとった今のままのニャニャちゃんが愛おしいので、今の雰囲気を維持して欲しい。
新品の別の子の様にはして欲しくない。
穴と破れを修理するだけで良いというご希望でした。

しかし55年も経過しますと生地に性根がなくなり、絆創膏を剝がすだけで破れそうになります。
ご依頼主様と相談し、穴と破れの修理は土台を作り植毛することになりました。
詰め物の木屑も再利用をご希望でしたが、粉々になってしまい不可能でした。
頭部への重量負荷も考慮し、綿を入れることになりました。

（ご依頼主様からの手紙）

こんにちは
ニャニャが先程無事に帰宅しました。

元々はこんな子だったと思います。
私の要望に適切にお応えいただき心から感謝しています。
目も思ったほど気にはなりません。
もし、気になってしまったら交換をお願いするつもりです。

遠藤様の素晴らしい技術には本当に驚きました。
お願いする先を迷いましたが、遠藤様にお願いして本当に良かったです。
きっとニャニャが導いてくれたのだと思っています。
ニャニャも喜んでいるようで私も幸せです。
本当にありがとうございました。