2023年05月21日
今回修理したのは40年前に従姉妹さんからいただいたというパンダさん。
生地が弱くなって破けてしまったので、縫いつめたり羊毛フェルトでちくちくするなどご依頼主様がご自分で修理してこられました。
修理を重ねるうちに本来の姿と変わってきてしまい、もっと丸顔で茶色い糸の口もあったそうです。
修理はまず、ご依頼主様がご自身でなさった修理箇所を元に戻すことから始めました。これはコスト的なこともありますが、パンダさんがどのくらい傷んでいるかを知っていただくことに意味があります。実際、ご依頼主様は思った以上にボロボロだったと驚かれていました。
次に中身を抜き生地を洗い、弱っている生地を裏地で補強し、毛が薄いところは植毛していきます。
生地が欠けている部分は下地を作りながらの作業になります。
修理前
修理後
自宅に帰ったパンダさんからは元気になった姿の写真が添付された「おばちゃん ありがと パンダ」というメールをいただきました。
